こんにちは。ローカルライフ・ライターのカナフィルです。
今回はけやき薬局の新たな取り組みを紹介させていただきます。
けやき薬局は2月から薬局アプリ「kakari」を導入します。
「kakari」をダウンロードし、けやき薬局をかかりつけ薬局として指定いただくことで、これまで窓口で行ってきた待ち時間の状況や薬の在庫情報等の一部サービスをスマートフォン上で確認することができます。

例えば、処方箋のやり取り。「kakari」を通し、カメラで撮影した処方箋を薬局へ送信することで、待ち時間が短縮できます。
飲み方や副作用に不安がある時は個別のチャットで相談も。
かかりつけ薬局だからこそできる、一人一人に寄り添ったきめ細やかな対応です。
薬局を”薬を貰うだけの場所”から”身近な相談室”へ。kakariによってけやき薬局がどう変化していくか、お話をお伺いしました。

ひとつにまとめると、こんなに便利
─「kakari」を使ってかかりつけ薬局を作ると、どんなメリットがあるのでしょうか。
処方の履歴やお薬手帳の有無、患者さんの体調といった情報を一元化することで、より患者さん一人一人に合った対応をとることができるようになります。
例えば、『以前○○という薬を飲んだら体調が悪くなった』『粉薬だとむせてしまう』といった患者さんの情報があれば、別の薬に変更したり、形状を粒に変えるなど、より良い処方ができます。また、他の病院で処方された薬の情報を元に飲み合わせも調整することも容易です。
薬を受け取る薬局を一つにまとめていただくことで、薬局がより心強い存在になると思います。
kakariで変わる、2つのこと
─kakariを使うことで、どんなことが変わりますか。
大きく分けて、2つの点が便利に変わります。
1つ目は「待ち時間の短縮」です。
処方せんをスマートフォンで撮影し、kakariのアプリから薬局へ事前に送信していただくことで、お薬のスムーズなお渡しが可能になります。さらに、オンライン服薬指導を行う場合は、服薬指導もスマートフォンを通じて行えますので、後は窓口で処方せんの原本と保険証を渡すだけ。通知を受け取ってから薬局に向かえば、待合室での待ち時間を短縮できます。人との接触時間を減らすことで、感染を防ぐ効果も期待できるかと思います。
2つ目は「デジタル化による利便性の向上」です。
お薬手帳の情報をkakariに取り込むことで、スマートフォン1つでお薬の管理ができるようになります。紙のお薬手帳は無くしやすく、つい家に忘れてしまいがち。電子お薬手帳にすることで心配が少なくなります。(ただし、電子お薬手帳を利用できる薬局に限られます。当薬局では、今現在、お薬手帳は利用できません)
また、お薬を受け取っていただいた後も、チャットを通してサポートさせていただきます。お薬や体調について不安な点や症状があれば、いつでもすぐにご連絡下さい。やり取りが文章に残るため、読み返しやすい利点もあります。

病院と薬局、そして患者さんを繋げる架け橋
─非常に便利ですね。
はい。ですが、まだまだ認知度が低いのが現状です。デジタル化、と聞いてためらわれる方もいらっしゃるかと思います。不安な点を払拭できるよう、患者さん一人一人の声に耳を傾け、丁寧に対応させていただきたいと思います。
お忙しい中お話をお聞かせいただきありがとうございました。
kakariを通して、今までバラバラだった病院と薬局、そして患者さんが繋がることで、より大きな安心が生まれます。

小林 直希(こばやし なおき) [けやき薬局 薬剤師 主任]
伊那市出身。昭和63年生まれ。
平成26年3月 日本大学 薬学部を卒業。
千葉のドラッグストアにて勤務経験を積み、ひまわり企画に入社。
趣味:ゴルフと漫画を読むこと
箕輪町の良いところ:空気と水が美味しいところ