気になるお口のトラブル
オーラルケアという言葉は、知っている方も多いと思います。
オーラル=「口腔」、ケア=「手入れする」という意味で、毎日の歯磨きや歯科医院で専用の機械を使って歯の汚れを落とすなど、口腔内を清潔に保つためのケアの総称です。
歯と歯の間や歯と歯茎の間に白い汚れ(歯垢・プラーク)が残っている、歯が全体的に黄ばんでいる、歯茎が赤く腫れていて歯磨きの際に出血する、口臭がある、口の中がネバネバする、舌の表面に白い苔のようなものが付いているなどの場合は、適切なオーラルケアができていない可能性が高いです。
■ 定期的な歯科受診を
オーラルケアを行わないとむし歯になる、歯周病になる、口臭が起こる、食事・会話がしづらくなる、呼吸器疾患になるリスクが高まるなどの影響が出てきます。歯肉炎がひどくなって歯周病菌が繁殖すると細菌が毛細血管内に侵入し、その結果血糖値を下げるインスリンの働きを阻害し、結果糖尿病を招いてしまったりがんの原因になる可能性もあると言われています。
オーラルケアにて一番大事なことはまず定期的に歯科へ受診することをおすすめします。歯科にて医師より日常の適切なオーラルケアのやり方などを指導してもらうのが一番です。
■ おすすめ! 研磨剤が入っていない歯磨き粉
普段の歯磨きで使用している歯磨き粉にも用途(虫歯予防、歯肉炎予防など)によって種類が異なります。もし、歯肉炎や歯茎の出血などでお悩みの方がいたら専用の歯磨き粉もありますのでご相談ください。
歯磨き粉を選ぶ一つのポイントとして研磨剤が入っているかいないかという点に注目することも大切です。研磨剤は一長一短があり、汚れ(ステイン)を落とす事には特化していますが、歯のエナメル質を傷つけてしまったり、歯茎が下がって知覚過敏を引き起こす可能性もあります。特に歯をついつい強く磨いてしまう方には要注意です。
各個人により、歯をどのようにしたいのか(虫歯予防したい、ホワイトニングしたい、汚れを取りたい、歯槽膿漏予防したいなど)によって使用する歯磨き粉も異なるのでそれぞれに合った歯磨き粉を使用することをお勧めします。
どうしたら良いか分からない!という方はまず歯科医へかかり、歯科医師へご相談してみてください。
けやき薬局 小林 直希(薬剤師)